心理的なアプローチをする心理療法

心理療法の特徴と効果とは

心理療法は、言語的及び非言語的コミュニケーションを通して行われる心理学的支援方法です。心理療法を行うことで、クライアントの問題解決や心理社会的機能の促進、人間的成長を計ることができます。カウンセリングと混同されやすく、意味合いも大体同じですが、心理療法はより治療的で長期的な支援の傾向が強いです。心理療法を行えるのは、訓練や経験を積んだ専門職のみです。例えば、臨床心理士や精神科医などが挙げられます。個々人の心理状態は複雑であるため、高度な知識や技術が求められることから、訓練や経験は重要になるのです。

心理療法を受けることで、クライアント自身の思考や人間関係を考える機会となり、気持ちを整理することができます。

他人任せにならないように気を付けよう

人と対話することは、自己の認知の歪みを矯正するために必要です。特に、心理療法は相手がプロであるため、問題解決への導き方もしっかり分かっています。自分に合わせて話をしてくれるため、積極的に受けることが大切です。しかしここで気を付けたいのは、何事も他人任せになる恐れがあることです。治療の目的や方法だけではなく、将来の夢や好みまで他人に合わせてしまうと、自分を見失ってしまいます。そうすると、自分自身をコントロールできなくなり、最終的には空っぽになったような感覚に陥ります。中には生きていることさえ意味を感じなくなり、治療を中断してしまう人もいるのです。

大切なのは、自分を保つことです。良い自分もダメな自分も、全てひっくるめて自分の存在があります。自分自身を否定せず、心理療法によって少しずつ受け入れていくことが大事です。